面接のとき、転職の回数が多いと、どうしても「続かない」という印象を与えてしまいます。
実は、このような不利な状況は、自己紹介や志望動機内容によっては、面接官のマイナスイメージをプラスに傾けることも可能です。
回答例や例文についてもみていきましょう。
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転職回数が多いだけでマイナスイメージたっぷり ? ウソの申告OK ?
転職回数が多いと、
- すぐに辞めてしまう
- 飽きっぽい
- 長期のプロジェクトは任せられない
- 根気がない
という印象を与えてしまい、マイナスイメージを持つ面接官の方が圧倒的に多いでしょう。
特に、3か月未満や半年未満の転職が並んでいる場合にはなおさらです。
年齢にもよりますが、5回以上の転職を経験している場合、面接官は「転職が多い」と感じるようです。
5回以上の転職を繰り返している場合にも、一社ずつの勤続年数が長ければ、「経験をつんでいる」と、プラスの印象を与えることもあります。
このように、転職回数が多いとマイナスイメージを与える可能性は高くなりますが、転職した事実を隠して履歴書を作成することはやめましょう。有印私文書偽造罪や有印私文書変造罪に該当したり、解雇理由にも当たるため、せっかく転職を果たしても職を失うことになりかねません。
志望動機や自己紹介でマイナスイメージをプラスイメージへ傾ける方法
履歴書を見るだけでは分かりにくい部分が多いため、面接官との面接があるわけです。
つまり、面接で良いイメージを与えることができれば、マイナスイメージはプラスに傾きます。
しっかりと冒頭からプラス方向へ印象を変えていきましょう。
自己紹介や志望動機は、ほぼ100%、面接序盤でスピーチします。
ここで、
- 目的意識が明確
- 前職までの経験を通じて学んだことが糧になっていると感じる
- 前職までで学んだことを転職後、どう生かすことができるか明確
- どうしても入社したい理由が明確
といった印象を与えることができればチャンスです。
なぜ転職をしたのか尋ねられたときに戸惑ったり、険しい表情を見せることはNGです。
穏やかな表情で、自分の考え方や意見を述べましょう。
自己紹介や志望動機の回答例を例文で見たい
「こういうことを入れた方がいい」などのアドバイスをもらっても、なかなかピンとこないことも多いですよね。
下記に、自己紹介や志望動機についての回答例を、例文で挙げてみました。
-自己紹介の回答例-
「〇〇〇〇(氏名)と申します。
一社目ではTOEIC950点の語学力を生かし、海外でビジネス英語を教えておりました。2社目以降は営業として、業務用パソコンの販売からマーケティングまでを担い、どの会社でもトップの成績をおさめ表彰されています。
確かに転職の回数は多いですが、2社目以降ずっと営業職を選択しておりますのは、業務用販売のノウハウを自分のものにし、グローバル社会でも通用するような営業力を身につけたかったからです。
御社は業務用パソコンの販売について、グローバル展開も目前に控えているとお聞きしました。
私の営業ノウハウや語学力を生かし、ぜひ御社に貢献したいと思い応募いたしました。
本日はどうぞよろしくお願い致します」
ポイント:前職までの経験やスキルにどのようなものがあり、どのように生かしていこうと考えているのかが明確に伝わるよう試行錯誤してみましょう。
-志望動機の回答例-
「前職までは、個々が成績を競う形で仕事を行うスタイルでしたが、人材育成に尽力されている御社の経営理念などに感銘を受けました。
今後は、グローバル展開を目前に控えた御社で、私の強みであるTOEIC950点の語学力や今までの営業ノウハウを生かし、海外で人材育成を行うチームリーダーとして会社に貢献したいと思い応募いたしました」
ポイント:前職までの経験やスキルも織り込み、経験やスキルをどのように生かし、どのような仕事がしたいのか明確にしましょう。
また、志望動機がはっきりと面接官に伝わることや、どうしても入社したいという強い意志が伝わることも大切です。
じっくり時間をかけてアレンジしてみましょう。
自己紹介や志望動機、経験やスキルについては別々のタイミングで尋ねられることもあるため、どのタイミングで尋ねられても躊躇なく回答できるよう準備しておきましょう。
回答内容が重なるような場合には、言い方を変えたり、具体的な数字を入れてみるのも良いでしょう。
まとめ
転職回数が多いと、どうしても面接官にマイナスイメージを与えてしまいがちです。
ただ、挽回のチャンスがないわけではありません。
面接の、できるだけ序盤で、転職回数が多いからこそ経験も豊富で、生かせるスキルも多いことを伝えましょう。
また、自己紹介や志望動機をスピーチするときには、前職までの過程で学んだことや、スキルについて具体的に説明し、転職後、どのように生かすことができるのか明確に説明することで、じゅうぶん挽回のチャンスはあるのです。